アフリカへの誘い
アフリカは貧しく、そして豊かです。自然も、気候も、文化も、そこに住む人々の暮らしぶりも、実に多様な表情を見せてくれる広大な大陸です。が、なぜか日本から見ると一つの国のように扱われることが多いようです。
テロ事件、内戦、旱魃、スラム、貧困、汚職、エボラ…などなど、アフリカの人や社会に対する印象を日本の皆さんに聞けば、まずはこうしたネガティブな言葉が並ぶでしょうか。
その一方で、豊かで広大な自然、その中で繰り広げられる野生動物の生存競争、陽気に歌って踊る人々、世界最高レベルのマラソンランナー、貧しいけれども自宅から遠く離れた学校へ健気に通う子どもたち、などと手付かずの自然や純真無垢な人々の暮らしぶりを礼賛するテレビ番組なども数多くあります。
一体どちらが本当のアフリカなのか?そのイメージの極端なギャップに戸惑うことでしょう。こうした報道やエピソードの一つひとつは嘘ではありません。でも、その一つだけを見て「アフリカは怖い」とか「アフリカの子どもの瞳は美しい」とか、思い込んでしまうと全体像を見誤ります。アフリカの社会や自然は多様だし、その与えられた環境の中で、アフリカの人達は淡々と、したたかに、普通に暮らしているだけのこと。
とはいえ、強烈な太陽光線に映える原色ベースの自然や文化に囲まれながら、思い通りの仕事をしようとすれば、相当の時間と労力が必要です。思わぬ場所に「落とし穴」があり、成功を信じて諦めずに歩き続ければ、必ず誰かが助けてくれる、こともある。
アイリンクという若くて小さな会社には、アフリカをベースにして暮らし、その国の行政官や子どもたちとともに国造りの仕事に取り組んできたスタッフが集まっています。ここには書けないような仕事の失敗を繰り返し、事故や事件に遭遇したり、病気に罹ったり、現地の人を恨んだり、恨まれたり。
日本に比べてずっと不便な生活ですが、馴染んでしまえばそれ程苦にもなりません。親切にすれば親切にされるし、笑顔で挨拶すればそれ以上の笑顔で挨拶が返ってきて、長々とお喋りが始まる。人間としての常識を踏み外さず、心身ともに健康を保ち、相手を理解しようという意志を忘れなければ、言葉の壁や文化の違いも何とかなるさ。
アフリカの可能性を信じ、日本という社会や人が産み出す価値に惚れ込み、その両者を繋げることで新たな何かが生まれるのではないか?と未知の化学反応を夢見て採算度外視の仕事をする集団。それがアイリンクという会社と、そこに集まったスタッフ達の持つ遺伝子です。身の丈に合わない仕事は出来ませんし、面白いと思った仕事は全力で取り組みます。
興味を持たれた方、多様で、広大で、可能性に富んだフィールドに埋もれた「鉱脈」を一緒に探索しましょう。